ステンレススチール製キャスター LIX-SPO 125XK-933089

高温や化学的負荷の条件下でもスムーズに走行

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企業様情報

世界的なスウェーデンのグループ企業の一員として、空調設備、衛生・公衆衛生、飲食産業における「移動生活」のためのソリューションを提供しています。ドイツ本社にて、トレーラーハウスや移動住宅用の窓、ドア、ロールブラインドを製造。従業員数450名。20,000平方メートルの製造エリアで、約8千万ユーロの年間売上高を上げています。

Blickle(ブリックレ)の挑戦

本企業では、真空プラズマ装置内の台車上で部品処理を行う新しい工程を確立しました。この装置では、真空室内を負圧にして部品の表面処理を行っています。プロセスガス(酸素等)が、およそ0.1ミリバールの圧力で真空室内に取り込まれます。工程が完了すると、真空室を換気し、表面処理を行った部品が取り出されます。キャスターは、耐熱温度100°Cまでで、キャスターあたりの耐荷重が最大170キログラムでなければなりません。本企業では、ホイール径125ミリメートルのこれまでの台車を使用し続けたいと思っていたが、既存のキャスターに使用していた潤滑油の化学反応といった「外的な」要因で、繊細な処理に支障が生じるのも避けたいとの要望でした。

Blickle(ブリックレ)による解決策

Blickle(ブリックレ)の専門家は当初、プラズマ装置内での処理と100°Cまでの温度に耐えられるように、潤滑油不要の耐熱性ステンレススチール製キャスターを推奨していました。
様々なブラケット及びホイールタイプを徹底的にテストし、キャスターに技術的な問題は見当たらなかったが、本企業では、パーフルオロポリエーテル(PFPE)潤滑油を使用して走行性改善につなげたいと考えていました。この特別な潤滑油は、耐熱性、耐圧性、耐化学性及び酸素との相溶性により、真空コーティングへの最良の特性を有しています。

導入結果

極限条件下でのテストにおいて、キャスターは旋回部とボールベアリングに特別なグリースを塗布し、見事な性能を示しました。したがって、製造工程を変更せずに、キャスターの使用が可能であります。本企業では、運搬用台車のキャスター全てを、特別なグリースを塗布した新しいキャスター LIX-SPO 125K-933089に切り替える予定です。

製品の利点と技術情報「LIX-SPO 125K-933089」

ステンレススチール製ブラケット(固定キャスター)は防食仕様で、耐熱温度は100°Cまで。
特別な耐熱グリースは、真空コーティング工程での使用に最適な特性を有する。
SPOキャスターは、転がり抵抗や旋回抵抗が低く、高温下でも良好な性能を発揮する。