Blickle 重荷重仕様ホイール GB 506/80K と 重荷重仕様双輪自在キャスター LSD-SPO 200K
繊細な衛星部品を安全に輸送するBlickleの重荷重仕様ホイール
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企業情報
Airworks Srl（本社：イタリアのゴリツィア）は、先進システムのエンジニアリングにおける独立コンサルタント会社であり、設計、技術工学、試験及び試作を組み合わせ、天文学、宇宙、防衛、航空宇宙及びその他の過酷な用途に向け、優れた技術開発を行っている。同社は、機械設計工学、メカトロニクス、構造工学、振動・音響工学、熱工学のほか、新しい技術デザインに向けた複雑な物理的な問題のモデル化といった分野を専門とする。ヨーロッパの宇宙産業において、同社は、人工衛星及び宇宙機器の操作、輸送及び地上試験用の電気機械システムの設計・製造会社として知られるようになった。
Blickle(ブリックレ)の挑戦
Airworks社では、衛星部品の輸送に適した解決策を探していた。「ホイールのついた宇宙機器を地上で操作することは、一見簡単そうに思えます。しかし、いくつかの工学的側面を考慮する必要があります。」と、同社のCEO兼プロジェクトマネージャーであるStefano Picinichは言う。ほとんどの操作は手作業で行われ、狭い空間での作業となる。また、作業者の人数を最小限に抑えるために、始動抵抗や転がり抵抗が非常に低いホイールが求められる。「加えて、クリーンルームの条件を維持し、床の仕様を考慮しなければなりません。床の表面を傷つけないように、ホイールはいずれも手入れが簡単で、認可された素材を使用したものでなければなりません。」と、同社の生産管理者であるMarco Tarnoldは述べている。
Blickle(ブリックレ)による解決策
Airworks社は、これまでに他の用途でBlickle製品を使用した経験があり、Blickleと連絡をとることは容易であった。「BlickleはAirworks社の優先サプライヤーでした。」と、ステファノ・ピチニッチは簡潔に言う。徹底的に分析を行った結果、Blickleのホイールとキャスターの専門家は、すぐに2つの用途のための解決策を見出した。プロジェクト番号1では、衛星機器を輸送するためにAirworks社が開発したコンテナを可動化する必要があった。このSARahと呼ばれる宇宙船の運搬システムは、計20トンまで積載できる。BlickleはGB 506/80K重荷重仕様ホイールを使用することを提案した。このホイールには、高品質ポリウレタンエラストマーであるBlickle Besthane®製（硬度：ショア A 92°）のトレッドを採用しており、ホイール本体は、頑丈なねずみ鋳鉄製であった。
人工衛星EnMAPの分光計の組み立て設置用に、Airworks社は、清浄度がISOクラス5のクリーンルーム内で動作する特別な昇降式自在走行台車を開発した。台車を安全に動かせるように、ホイールはブレーキ及び方向規制ロック付きで、総荷重2,700kgを確実に運搬できる必要があった。Blickleの重荷重仕様双輪自在キャスターLSD-SPO 200Kが、この仕様に適していた。特に重いナイロン製のホイールセンターは、耐衝撃性及び耐久性に優れている。更に、この自在キャスターは転がり抵抗が低く、摩耗が少ないことを特徴とする。頑丈な溶接鋼板のブラケットには、滑らかに回転する軸溝付きボールベアリングが組み込まれている。溶接して固定された中央のボルトによって、より安定性を高めている。ブラケットの表面は亜鉛メッキ仕上げで、排出ガスを出さない。
結果
Airworks社にとって、Blickle製品の採用を決めたことは間違いなく意味があった。「エルゴノミクス（人間工学）に基づき、少ない労力でコンテナを希望の位置に移動させることができます。」と、同社のMarco Tarnoldは述べており、昇降式自在走行台車用重荷重仕様双輪自在キャスターにも大変満足している。「衛星部品の組み立てにおいて、より柔軟に対応できるようになりました。」とStefano Picinichは言う。昇降式自在走行台車は、少しの力で動かすことができ、また、簡単に操作できるパーキングブレーキによって、必要な安全性を確保できる。また、このBlickleの解決策によって、クリーンルームの仕様を満たすことができる。
製品の利点と技術情報：GB 506/80K & LSD-SPO 200K
• 最適な転がり抵抗及び旋回抵抗
• 磨耗が少ない
• クリーンルーム条件下での使用
• ホイールの手入れが簡単
