スイスの国有鉄道会社への、レール走行に適した安全性の高いキャスターの導入

SBBの製造施設の床面は、実施作業の性質から凸凹が激しいです。作業員は多くの場合、レールを超えて重い部品を移動する必要があります。
本企業では、BlickleのRDシリーズをベースとした効率的なキャスターを引き続き使用したいと考えていました。だが、RDホイールのホイール幅は狭く、レールを横切る際にホイールがレールに落ちてしまうことがありました。よって従業員は定期的にレールから台車を引っ張り上げなければならず、そのためにちょっとした事故も起こっていました。
SBBでは、とりわけレールを横断する際の作業員の安全を確保するため、信頼性が高くて費用対効果も高いソリューションを必要としていました。

Blickle(ブリックレ)のスイスの販売会社のホイール・キャスターのスペシャリストは、問題と幅について議論し、現場に赴いて状況を把握した上で、本企業と協力して適切なソリューションを設計しました。Blickleは、ホイール軸を長くしたボルト止めの3輪キャスターを製造しました。本企業は、真ん中のホイールに、重荷重仕様で転がり抵抗の低いポリウレタン製トレッドBlickle Softhane®を使用するよう要望しました。このホイール（ALSTシリーズ）の外側の2輪には、SBBでこれまで幅広く使用しており、十分な試行を重ねていた二層式ソリッドゴムタイヤ“Blickle Comfort”付きホイール（RDシリーズ）を使用しました。これにより、レールを横断する際の困難及び危険性がなくなり、費用対効果の高い3輪キャスターとなりました。

本企業で試作品を徹底的にテストし、新しいキャスターに高い満足を得ました。製造施設では現在、3輪キャスターのみを使用しています。カスタマイズソリューションへの注文数の増加により、現在では、Blickle(ブリックレ)の主要生産拠点であるRosenfeld（ドイツ本社）から直接入手可能な標準品として供給しています。