デッドマンブレーキ内蔵キャストナイロン製フランジ付きホイール
SPKGSPO 143/25K-TML-946188 / SPKGSPO 143/25K-TMR-947479

レール上でも道路上でも、柔軟性と安全性を発揮する

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企業様情報

スイスの大手消防車両メーカー。設立から30数年、900台以上の車両を納品しており、リヒタースヴィールにある工場で、創業以来、スイス品質を誇る車両の組み立てに携わってきました。

Blickle(ブリックレ)の挑戦

本企業ではこれまで、キャスター付き台車用に、完成品の足回りを購入して使用していました。柔軟性や追加機能がもっと欲しいというエンドユーザーの要望で、既存の設備用台車の足回りを本メーカーで独自に開発することになりました。
計画中、スイスでは消防団員のほとんどがボランティアで活動していることが考慮すべき重要な事項の一つでした。団員の実践経験の機会が少ないため、機器はなるべくシンプルで頑丈でなければありませんでした。他に困難な点は、異なる配置先での様々な条件でした。救助作業において消火設備とは異なる要件が台車の足回りに課されており、都市部と地方でも要件が異なっていました。台車の足回りが、レール上での使用や未使用時の自動ブレーキにも対応していなければなりませんでした。

Blickle(ブリックレ)による解決策

基本の足回りには、L-ALTHシリーズの自在キャスター2輪とB-GTHシリーズのデッドマンブレーキ付き固定キャスター2輪を使用しました。キャスターには、ポリウレタン製トレッドBlickle Extrathane®を使用しました。
本企業と詳細な協議をし、Blickle(ブリックレ)のエンジニアは、鉄道レール上での安全な使用を可能にするフランジ付ホイールを追加で設計しました。Blickle(ブリックレ)の高品質キャストナイロン製ホイールシリーズSPKGSPOのフランジ付きホイールを台車の足回りに装備し、台車がレール上でも走行できるようにするため、必要に応じて台車の足を延伸し、レールに合わせられるようにしました。フランジ付きホイール4輪のうち、2輪のホイールには基本のドラムブレーキに内蔵ばねで圧力をかけたデッドマンブレーキシステムを内蔵しました。非操作時には内蔵ばねの力でシステムがロックされ、ブレーキが掛かった状態となります。消防士の手でブレーキを解除しなければ、台車が動くことはありません。(フランジ付きホイールの足を延伸していない時の)基本の台車の固定キャスターでも、自動ブレーキ対応フランジ付きホイールの足を延伸した時でも、この仕組みは機能します。
ブレーキシステムの取付金具は密閉されており、ブレーキシューは腐食や汚れから十分に保護されていて、ブレーキ効果が湿気や走行路の汚れに左右されることはありません。

導入結果

試作品でのテストを徹底的に実施し、Blickle(ブリックレ)の設計が十分なものであることが証明されました。本企業からは、この市場で強みを発揮すると思われる新しい足回りへの高い満足度を得ました。今後、台車の足回りにはBlickle(ブリックレ)のキャスターを採用し、必要に応じて、レール使用向けのデッドマンブレーキ内蔵フランジ付きホイールを追加します。

製品の利点と技術情報「SPKGSPO 143/25K-TML-946188 / SPKGSPO 143/25K-TMR-947479」

耐衝撃性キャストナイロン(PA6G)製フランジ付きホイール

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